第67章

正直なところ、アリシアはカリーナの空間適性が少し羨ましかった。もし彼女をきちんと育てられれば、いずれ関連研究を進めるときに――手伝い役、ひいては実験の補助まで任せられる。

カリーナはそれを疑いもしない。アリシアが意図的に誘導してきたせいで、カリーナはずっと「姿を見せない謎の師匠」がいるのだと思い込んでいた。そしてその師匠は、とてつもなく優秀な大魔法使い――王立学院の教師陣よりも、なお上だと。

だから、アリシアがこういうことを知っていても不思議じゃない。そういう話になる。

アリシアは紙とペンを取り出し、空間魔法でもっとも基礎となる『空間跳躍』の呪文をさらさらと書き写した。

「転移系の魔...

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